平均寿命が伸びた事によるアンチエイジング効果

今や日本は世界一の長寿国として世界中に認知されています。現在日本人女性の平均寿命は約86.3歳で圧倒的な長寿です。片や男性は約79.6歳で世界第4位と女性に比べると短命ですが、女性が2010年の調査の時初めて前回の調査を0.03ポイント下回ったのに対し、男性は調査開始以来記録を更新し続けています。日本人女性の長寿化のスピードが鈍ったのに対し、男性は確実に伸ばしているという結果ですね。これが日本経済の高度成長期、つまり昭和40年代に遡るとどうでしょう?この時代は平成の現代の生活様式と日本の伝統的な生活様式が入り交じっている面白い時代でした。しかし、平均寿命は男女とも今より10歳程度平均寿命が短かったのです。つまり女性は70代半ば、男性は60代後半という事になりますね。それぞれの時代を30代の人の視点で見てみましょう。そうするとある興味深い事実が浮かび上がってきます。それは30代の人間がそれぞれの時代の平均寿命から自分の余命を考えた時に昭和の女性だとあと40数年、男性だとあと30数年。現在の女性からみるとあと56年余り、男性でも50年近い余生が残されているという事になりますね。現代人がこの頃の人の姿よりも10歳程度若く見えるというのは平均寿命が10年程延びたという事との奇妙な符合が見られるのです。つまり平均寿命が10年延びた事で老け始める年代も10歳程後退しているということになります。平均寿命を飛躍的に伸ばしているのは医療技術の進歩のお陰です。しかし等しく医療技術が進歩している欧米の先進国に比べても日本人の長寿は群を抜いています。つまり日本の長寿が日本人のアンチエイジングを可能にしているという一つの仮説が成り立つのです。

 

この仮説をもとに考えると。。。

日本人の平均寿命が延びた事で、見た目の老け具合も10年程度の差が生まれた。偶然であれこれは今の日本人の容姿を見ると簡単に確認出来る事実ですね。またマスコミでも長寿を特集した番組が数多く放送されるようになりましたが、過疎化を迎えた限界集落と呼ばれている村落でも既に平均寿命近くに達しているかそれを超えた年齢の高齢者たちがお互いに支え合いながらも現役で仕事に励み、言葉使いもかくしゃくとしていて背筋もピンと伸び、自力で歩行している人が沢山いる事が分かります。今後も日本の高齢化社会へのシフトは確実な事でしょう。日本人の平均寿命が100歳を超えるようになるとその時の60代の人の顔は今の40代の人と同じ様な印象になるのでしょうか?長寿化とともにアンチエイジングがもたらされるというこの仮説が正しいとすると十分にあり得る話しではないでしょうか?

 

更につっこんで考えてみましょう

これまでの話しから平均寿命が延びる程に違う時代の同年代を比較すると人は若返って行くという事は期待の持てる話しであるということは理解してもらえたと思います。この仮説の根底は例えば平均寿命が今より10歳以上延びる事で老け始める年齢も10歳ほど遅くなるというものです。元々人の寿命というのはある物質の体内の埋蔵量で決まるとされています。それは酵素という物質の原料となる物質の事で、これは生まれつき体内に埋蔵されている量が決まっていてそれが枯渇すると酵素が作り出されなくなり代謝活動が停止し、生命活動もそれに伴い停止してしまうというものです。老化というのはこの酵素の原材料物質が枯渇していく現象の事だと言われています。つまり原料不足で十分な代謝が出来ずに様々な機能不全を起こしていった結果として体中にいろんな障害が生じるというものです。平均寿命が延びるという事はこの物質の埋蔵量が増えてきたのか、あるいは量は同じでもその消費の仕方が変化してより効率的な運用が出来るようになってきたのか、そのどちらかという事になりますね。どうやらここにアンチエイジングを意図的にコントロールするためのヒントが隠されていそうです。次章以降では意図的にアンチエイジングをコントロールするにはどうしたら良いかを検証していきたいと思っています。この酵素とアンチエイジングの関係も登場してきますのでこの物質の事を頭のどこかの引き出しにしまっておいて、時々思い出しながら読み進めてみて下さい。